アメリカ遠征報告
横浜国立大学及び東京大学、東京学芸大学の3大学による合同チームが編成され、03年7月30日から下記のスケジュールでアメリカ遠征を行った。
遠征目的:
「文武両道」を指向するアメリカ大学野球プレーヤー・スタッフとの親善試合による交流を通じ、学生野球の目指す方向を観察 ・理解し、21世紀の国立大学法人化時代における大学野球のあり方を探る。また、アメリカ地方都市に根付く野球ファンの地元大学チームへの支援方法を実見し、日本における大学野球の運営方法の参考とする。このような目的のために、東京、関東甲信越地域の5つの国立大学(横浜国立大学、東京大学、東京学芸大学、筑波大学、静岡大学)による遠征が計画された(ただし、筑波大学、静岡大学はSARS問題及びイラク戦争などの影響により最終的に辞退)。
渡航先:New England Collegiate Baseball League (NECBL)
NECBLは全米大学体育協会の傘下でMLBもスポンサーの1つである。全米大学夏期野球リーグ連合(東海岸10リーグ)に加盟しており、NECBLは地方5州に存在する12チームで構成されている。6月上旬から7月末まで1チーム約42試合をHome&Away方式で実施し、その後プレイオフを行っている。各チームは全米各地及び海外の大学2、3年生で書類選考に通った選手で構成されている。現在、このNECBL出身者での現役プロは、MLB3名、AAA6名、AA24名、A74名、独立リーグ21名である。
各チームとも地域のNPO組織として運営され、このリーグ戦期間は地域ぐるみのボランティア活動として選手を支援する体制が整っている。
主な受入チームはコネチカット州ミドルタウンジャイアンツであり、国大OB高梨氏(経済学部平成8年度卒)がニューヘブン大学MBAスポーツビジネスコースの実習によりこのチームに2年前より派遣されていたため、日本側との橋渡しを行ってくれている。
渡航日程:
7/30 成田発 米国ニューアーク空港着 コネチカット州ミドルタウン着(バス移動)
夜 ミドルタウンジャイアンツスタッフと懇談会
7/31 ミドルタウンにて合同練習 夜ミドルタウンジャイアンツ戦観戦
8/1 対ミドルタウンジャイアンツの予定 雨天のため順延
8/2 対ロードアイランド州リバーポイントロイヤルズ戦
試合後選手・スタッフ交流会
8/3 対コネチカット州マンチェスターシルクワーム戦
試合後選手・スタッフ交流会
8/4 対ミドルタウンジャイアンツ戦(順延分)試合予定であったが再び雨のため中止
ニューヨークマンハッタン観光(ヤンキースタジアム、グランドゼロなど)
夕方 打上げ会
8/5 ニューアーク発
8/6 成田着 解散
03.8.1 ミドルタウンジャイアンツ戦前 雨天のため待機中
横浜国立大学関係者(前列左から野原、大槻、渡邊、鈴木各選手、
中段左から二羽監督、田中助監督、
後列左から佐野、植竹、高梨各国大OB)
遠征メンバー:
団長 | 立木 | 正 | 55 | 東京学芸大学・野球部部長 | 東京学芸大学教授 | ||||
特別顧問 | 田和 | 一浩 | 68 | 東京大学・野球部OB理事 | 三井金属鉱業葛ホ務 | ||||
総監督 | 二羽 | 璋夫 | 66 | 横浜国立大学・野球部監督 | 潟с}キノ勤務 | ||||
監督 | 三角 | 裕 | 43 | 東京大学・野球部監督 | 京明プランニングサービス勤務 | ||||
助監督 | 田中 | 英登 | 45 | 横浜国立大学・野球部助監督 | 横浜国立大学助教授 | ||||
コーチ | 佐野 | 大輔 | 27 | 横浜国立大学・野球部OB | 静岡県立浜松湖南高等学校教諭 | ||||
植竹 | 和人 | 27 | 横浜国立大学・野球部OB | 聖隷クリストファー高等学校教諭 | |||||
(守備位置) | 選手名 | (所属大学) | (学部・学年) | (出身校) | (身長) | (体重) | (投打) | ||
投手 | 山下 | 敦之 | 22 | 東京大学 | 工4年 | 広島学院 | 179 | 74 | 右右 |
投手 | 小笠原 | 義彦 | 21 | 東京学芸大学 | 教育3年 | 小山台 | 179 | 70 | 右右 |
投手 | 佐藤 | 精一 | 21 | 東京学芸大学 | 教育2年 | 桜美林 | 175 | 70 | 右右 |
投手 | 渡邊 | 裕文 | 20 | 横浜国立大学 | 工3年 | 岐阜北 | 171 | 60 | 左右 |
投手 | 野原 | 慎太郎 | 20 | 横浜国立大学 | 教育3年 | 東海大相模 | 176 | 68 | 右右 |
投手 | 森田 | 聡 | 20 | 東京学芸大学 | 教育3年 | 高崎 | 177 | 76 | 右右 |
捕手 | 福永 | 泰也 | 21 | 東京学芸大学 | 教育4年 | 城東 | 180 | 81 | 右左 |
捕手 | 鈴木 | 健司 | 20 | 横浜国立大学 | 教育2年 | 光陵 | 177 | 77 | 右右 |
1塁手 | 木曾 | 耕一 | 22 | 東京大学 | 経3年 | 長岡 | 175 | 80 | 右右 |
1塁手 | 渡辺 | 実仁 | 22 | 東京学芸大学 | 教育4年 | 米子東 | 178 | 78 | 右右 |
2塁手 | 杉岡 | 泰 | 22 | 東京大学 | 経3年 | 木更津 | 172 | 70 | 右左 |
2塁手 | 大槻 | 寛 | 21 | 横浜国立大学 | 教育4年 | 諏訪清陵 | 176 | 70 | 右右 |
2塁手 | 十川 | 佳彦 | 21 | 東京学芸大学 | 教育3年 | 長田 | 168 | 73 | 右右 |
3塁手 | 越智 | 啓一朗 | 22 | 東京大学 | 経4年 | 浅野 | 173 | 73 | 右右 |
3塁手 | 白尾 | 亮一郎 | 21 | 東京学芸大学 | 教育3年 | 都城泉ヶ丘 | 174 | 80 | 右右 |
遊撃手 | 大塚 | 毅弘 | 21 | 東京学芸大学 | 教育4年 | 長崎北 | 177 | 73 | 右右 |
外野手 | 太田 | 鉄也 | 22 | 東京大学 | 工3年 | 長野 | 173 | 70 | 右左 |
外野手 | 松川 | 慎二 | 22 | 東京学芸大学 | 教育4年 | 国分寺 | 176 | 77 | 右左 |
外野手 | 細川 | 泰寛 | 22 | 東京大学 | 農4年 | 高松 | 173 | 76 | 右右 |
外野手 | 松尾 | 志郎 | 22 | 東京大学 | 理3年 | 筑波大附 | 173 | 78 | 右右 |
外野手 | 阿部 | 佑 | 21 | 東京学芸大学 | 教育2年 | 宇和島東 | 175 | 70 | 右右 |
外野手 | 藤熊 | 浩平 | 21 | 東京大学 | 理3年 | 東大寺学園 | 181 | 77 | 右左 |
外野手 | 牛久保 | 和哉 | 20 | 東京学芸大学 | 教育2年 | 日比谷 | 170 | 68 | 左左 |
マネージャー | 村上 | 淳哉 | 20 | 東京学芸大学 | 教育3年 | 大教大附池田 |
試合結果:
国立3大学野球部・米国遠征記録 (第1戦) |
2003年8月2日(土)19:15〜 対リバーポート・ロイヤルズ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | Total | |
JAPAN | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 |
ROYALs | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 |
於:ロードアイランド州ウェストウォーリック、ジャック・マッカーシー・メモリアル球場 |
天候:薄曇、観衆:約300、米国側:安打8、失策4、投手3人登板 |
大槻(2塁手先発出場:3-0)、鈴木(捕手先発出場:3-0)、渡邊(投手先発:5回17打者1安打1四球9奪三振失点0) |
Royals戦前の記念撮影風景
国立3大学野球部・米国遠征記録 (第2戦) |
2003年8月3日(日)19:00〜 対マンチェスター・シルクウォームズ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | Total | |
JAPAN | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
SILKWARMs | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
於:コネティカット州マンチェスター、ノース・ウェスト・パーク |
天候:曇、観衆:647(主催者側発表)、米国側:安打7、失策、投手2人登板 |
大槻(途中出場:2−0)、鈴木(途中出場:2−0)、 野原(途中出場:1回4打者1安打1奪三振失点0)、渡邊(途中出場:1回3打者0安打2奪三振失点0) |